こんにちは!セミクタです。
本記事では【9433】KDDIの株主還元や企業業績から高配当株であるかを確認していきます。
【9433】KDDIは事業は安定しており、安心感があり、配当もそこそこ狙える優良株とみていますが、果たしてどうなのか見ていきましょう。
最後まで確認をしていただき、本当に【9433】KDDIが自分にとって、投資するべき銘柄なのかを確認してみてください。
株主還元
まずは高配当株投資にとって、1番重要となる株主還元を確認していきます。
配当金

【9433】KDDIは長年増配を繰り返しており、過去10年で配当金が4倍以上にもなっています。過去5年程度は5円ずつの増配で増配率は減少していますが、減配はなく、業績的にみても大変安定しているので、大変安心感のある優良株とも言えます。
2023年度(予想)は「中間70円 期末70円」の計140円が配当金であると予想されています。
この配当金から2023年4月からの終値から算出した平均の配当金の利回りは以下の通りです。
期間 | 終値ベースの配当金利回り |
1Q | 3.25% |
2Q | 3.29%(8/31までを計上) |
3Q | ー |
4Q | ー |
KDDIのホームページでも以下のように持続的に増配を目指すことが示されていますので、安定したインカムが狙えます。
KDDIは、2002年度より21期連続の増配を実現しています。「配当性向40%超」と「利益成長に伴うEPS(注1)成長」の相乗効果により、今後も、持続的な増配を目指します。
https://www.kddi.com/corporate/ir/stock-rating/dividend/?bid=co-ir-ival-div
株主優待
【9433】KDDIは配当金の他にカタログギフトの株主優待もあり、以下の通りです。
株主優待の詳細
2023年度 カタログギフト
3,000円相当———-(100株以上)
5,000円相当———-(1,000株以上)
※100株以上を5年以上継続保有の場合
5,000円相当—(100株以上)
10,000円相当—(1,000株以上)
保有株数や保有年数によって、頂けるカタログギフトの値段が異なりますので、長期保有するとなお、お得になります。
株主還元の総評
以上のことから、株主還元の点では大変魅力的な銘柄であることがわかりました。
次に企業の健康状態(企業業績)についてみていきましょう。
企業概要と企業の過去業績
何をしている企業?
KDDIといえば、携帯のauやインターネット回線のauひかりなどの、個人への通信サービスを展開しています。
通信事業の他にも、auマーケットなどのコマース事業や、auじぶん銀行やauPAYなどの金融事業など幅広く展開しています。
個人の他に法人にもスマートフォンなどのデバイス、ネットワーク・クラウドなどの多様なソリューションに加え、「TELEHOUSE」ブランドでのデータセンターサービスなどを展開しています。
売上と営業利益率

売上は上記に示す通り、過去10年間右肩上がりでコロナの時期でも売上は落ちておらず、大変安定した業績です。
営業絵利益率も15%以上をキープしており、非常に安定しています。
この2点としては申し分ない業績で大変良い状況です。
営業利益率
営業利益率とは、売上高のうち営業利益が占める割合をいいます。
ROE

過去10年間のROEは上記の通りです。
ROEは10%以上を常にキープしており、非常に優良と判断できます。
ROEとは
ROEとは「Return On Equity」の略で、日本語では「自己資本利益率」のことを指します。
業種にもよりますが、ROEの平均・目安 ROEが8~10%以上であれば優良企業と判断されることが一般的です。
自己資本比率

自己資本比率は2019年度にJ:COMとの連結等によって有利子負債が増えたため、自己資本比率が大きく落ち込んでいるようです。
その後も若干の減少傾向があり、若干不安要素がありますが、売上も好調なので、今後も様子を見る必要がありそうです。
配当性向とEPS

配当性向は上昇傾向にありますが、直近は40%程度と無理しているほどではなく、配当利回りも3%を超えているので、高配当株としてはまぁまぁといったところです。
一方でEPSは上昇傾向にあり、成長性や収益性が良くなってきており、良好といえます。
まとめ
【9433】KDDIについて、株主還元および、企業業績を確認してきました。
株主還元としては、配当金だけでも、配当利回りが3.27%であり、株主優待でカタログギフトがもらえるので、大変魅力的な株となっています。
KDDIはみなさんご存じの通り、auブランドとして幅広く事業を展開しており、売り上げも個人の方が大きい状況ですが、法人に対しても通信事業として売り上げを上げています。
企業業績としても、売上や営業利益率、ROE、自己資本比率などを確認してきましたが、どれもあまり心配ない内容で、今後の成長も見込める業績でした。
以上、参考になっていただけたら嬉しいです。
※本記事は情報展開を目的とした内容であり、投資等を進めるものではありません。投資には元本割れのリスクが伴うため、投資判断は自己の責任でお願いいたします。